
企業のWEBを制作する際、迷うのが掲示板を設置すべきか否かでしょう。確かに掲示板はあった方が、機能が多いサイトとして歓迎されるように思われますが、実はそうとも限りません。ですから明確な目的が無い場合、掲示板は設置しない方が無難です。「掲示板を付けたらアクセス数が増えそう」といったいい加減な動機で設置すると、失敗することがあるからです。既に設置してしまった人は、しばらくその動向を注視しましょう。その上で、掲示板に問題が生じ始めたら、直ちに外すようにしましょう。問題とは、例えば全く関連性のない書き込みが続いていたり、外部のページの宣伝に利用されていたり、そもそも書き込みがされていなかったりするケースです。
では逆に明確な設置目的がある場合とは、どのようなケースを指すのでしょうか。例えば、そのサイトが仲間の集いを目的として制作された場合、掲示板は重要なコミュニケーションツールになり得ます。もちろん外部のユーザーがその掲示板に書き込むこともあるでしょうが、基本的には仲間内でやり取りされるものなので、その流れを断ち切ってまでいたずらしようとする人は少ないと考えられます。
他にも掲示板を通じて、運営者と不特定のユーザーとのやり取りを公開することを目的とする場合が考えられます。よく見られるのが、ある分野の専門家のサイトにユーザーが訪れ、掲示板を通じて質問するというパターンです。この場合、運営者は自分の知識を教授するという、歴とした目的があるため、掲示板が有効に活用されることになります。もちろん運営者に回答するだけの時間的余裕と労力がなければ成立しませんが、それが趣味であったり、対価を得ていたりするケースは珍しくありません。