
駅前の珈琲スタンドで見かけた求人サイトの特集記事がきっかけで、朝活なるものを始めました。
朝活の前日は、なるべく残業をしないよう、早めに帰宅して早めに就寝します。通常より、2時間も早起きする必要があるからです。
通いはじめて2ヵ月となる、朝活ですが、初めての朝活テーマは、「転職」でした。ため息が出るほど、求めていたテーマそのものでした。
はじめての朝活の当日は、開始時間よりも、少し早めに珈琲スタンドに着くと、レジでサンドウィッチと珈琲と買って、朝食を軽く済ませました。
朝活の参加費用は500円。事前に珈琲とサンドウィッチ代と共に、レジで支払います。参加費用を支払うと、A4用紙の印刷物が配布され、本日のお題についての進行が、簡単に書かれてありました。
私は、初めての参加だったので、端っこの方の席で、様子を伺おうとしていると、同じく珈琲とサンドウィッチをトレイに乗せた女の子が、お隣良いですか?と、同席してきました。
なんだか、朝活っぽいなぁと思っていると、どこからともなくホワイトボードが出てきて、リーダー風の進行役の男性が、
「おはようございます。本日の駅前朝活クラブのテーマは、転職です。以前、好評だったので、今回は、シリーズ化して第5週に渡って行いますが、いつでも、どの回も参加は自由です。宜しくお願い致します。」
と、小気味よく、ぎこちなさのない自然な雰囲気で、駅前朝活クラブが始りました。隣の席に同席した、B子と軽く、自己紹介して、本日の朝活クラブテーマ、「転職」について話し合います。
まずは、同席した者同士との個人セッションです。
私は、初めての朝活でお隣の席のB子さんとのペアになり、この出会いがきっかけで、その後も長く友人関係を築く関係となりました。
B子さんは、前回の「転職」がテーマであった朝活に出席してから、具体的に転職についての情報を集め、行動を現実的に開始したそうです。
彼女は、人間なんて、こんな小さなきっかけでも動き出すものですと、笑いながら話してくれました。彼女の転職動機は、「地元に帰ろう」だったそうです。
地元愛が彼女の転職の原動力だそうで、B子さんの笑顔は輝いていました。
主に女性物の衣料品のデザイナーをしているB子さんは、10年前に単身で上京してから、大都会でスキルと度胸手に入れ、仕事も軌道に乗り、順風満帆にキャリアを積み上げていました。
ですが、朝活に参加したことがきっかけで、これからの自分の未来像を描いてみたところ、このまま都会で働く理由がみつからなかったようなのです。
駅前朝活で、自分の未来像に気付いたことが全てのはじまりだったと話してくれました。
「転職」は、個々それぞれの理由を秘めていますが、私は、その理由さえもみつからず、毎朝、満員電車に詰め込まれ出社しています。
私自身、転職について、何も話せる事がなかったので、正直に、B子さんに自分の状況を話しました。
自分が、なぜ「転職」したいのかも分からないけれど、なんとなく働いている毎日が好きになれず、そんな自分がさらに好きになれないのだと話すと、キラキラしたB子さんの笑顔が、はじけるように、もう理由はあるじゃないですか。なんとなく働いている事が嫌いで、そんな自分が好きになれないなんて・・。転職の十分な理由ですよ。
そのB子さんの透き通った声を聞いたら、なんだか心の不純物が、スッとろ過されたように、軽くなって目の前が開けたように感じました。
何もまだ朝活では話し合ってはいませんが、自分がここに来た意味がB子さんとの初めての会話で、全て気付かされたような気持ちになりました。
私はこうした経験を経て、今は求人サイト制作などのWEB制作に力を入れているので、焦らず転職をしていってもよいと思います。