
情報アーキテクチャのプロセスの各段階を、調査の次となる「設計」から説明していきましょう。設計は、高レベルの戦略を情報アーキテクチャへと形成し、詳細なサイトマップやワイヤーフレーム、メタデータスキームを作成する段階です。そしてここで作ったものがグラフィックデザイナーやプログラマー、コンテンツの作成者や制作チームによって使われることになります。設計段階で、情報アーキテクチャの作業のほとんどが行われますが、量を求めて質を失うわけには行きません。貧弱な設計を仕上げてしまうと、最高の戦略も台無しです。次に「実装」です。これは、サイトが構築され、テストされ、開始されることで、デザインが試される段階となります。情報アーキテクトはこの段階でドキュメントの組織化とタグ付けを行い、テストとトラブルシューティングをし、時が経っても情報アーキテクチャが効率よく維持されるようにドキュメンテーションを開発し、プログラムを整えます。最後にくるのが「保守」です。これはサイトの情報アーキテクチャを継続的に評価し、改善する段階です。保守には新しいドキュメントに対するタグ付けや古いドキュメントの削除といった日常的なタスクも含まれます。また、サイトの利用状況やユーザーからのフィードバックのモニタリングも必要ですし、大幅なまたは細かな調整を通じてサイトを改善する機会も明らかにしなければなりません。効果的な保守によって、よいサイトを素晴らしいサイトにすることができるのです。